ご挨拶

理事長ご挨拶

現在の日本では、うつ病・パニック障害・パーソナル障害・不安障害など多くの精神病に苦しむ人が

歴史上、最も多い時代ではないかと思っています。

その背景には、多発する災害によるPTSDや、いじめ・虐待・各ハラスメントがあるのではないでしょうか。

追い詰められ精神を病みながらも、誰にも相談できず 最悪の場合、自ら命を絶つことを選んでしまうことも少なくありません。

しかし、精神を病んでしまうということは、受ける側だけではなく、

ハラスメントなどを行う側もため込んだストレスがあったり、

同じようなハラスメントや虐待などをうけてきたという暴力的な行動をおこす背景にはそのような問題もあると考えます。

 

さらに、医療の進歩や、人権を守るという法的制度は一見、整ってきたように思えますが、

実態は依然として精神病を「心の病」と位置づけ、心の持ちようでなんとかなるといった病気への理解は広がっておらず、

病気になる人数の増加を考えるならば、理解不足は偏見、差別的な言動は増えているとおもっています。

また、精神病になったというだけで距離をおこうとする(離婚を言い出されるなど)傾向もみられます。

 

精神障害は本来、脳内で作られる物質がストレスなどできちんと作り出されなくなり、

それにより脳からの伝達がうまくいかなくなり体や精神に支障をきたすという病気です。

なにより再発率も多く、それも周りの対応から再発してしまうことも少なくないのです。

また、●●依存症という何かに依存してしまうことも、孤独とストレスからくるものであると私たちは考えます。

 

このすべての精神病は本人だけで対処できることではなく、医療的アプローチ、家族間でのフォロー、

何よりも習慣化されている、病気の根源になってしまう認知の書き換えが必要となってくるものです。

しかし、治療には介助側も、多くのストレスを抱え込んでしまうという側面があることも事実です。

それが、負のスパイラルとなり抜けられなくなってしまうということは重大な問題だと思っています。

しかし、それも「孤独」という誰にも相談できず、家族内、個人で抱え込んでしまうこと

それこそが一番の原因。

 

しげぞぽんぽではこれまで、家族や友人に精神病をもつ、

もしくは患者本人が「自分の体験や考えを話す」ところからうまれた有志団体です。

精神病はとてもデリケートな内容が多く、知られたくない、隠そうとすることが多い現実もあり

そのひとつに、なにか問題を起こすのではなどという誤った情報、他人事ときめつけてしまう社会の意識があるのではと思わざるえません。

 

そんな中、わたしたちは自らの体験を踏まえて、

精神病によって苦しんでいる方々へ何か発信できないだろうか。

お手伝い出来ないだろうか。

 

その志をもち、各精神病院・メンタルクリニック等、デイケアや介護の現場を見学し、お手伝いをさせていただき

その中で患者が人生をなげやりになってしまったり、

家族が患者本人より先に「あきらめてしまう」「先行きが不安」という姿を拝見いたしてきました。

 

私たちが考える治療とは「生きがい」をみつけるということではないかと確信しています。

 

わたしたちは活動の中で出会い、現在も活動のよき理解者である障害者造形の第一人者であり

世界的にも有名な安彦講平氏のもと障害者デイケア、老健デイケアのボランティア。

東京芸術劇場などの年に各病院にて開催される障害者アート展、全国公募で行われる心アートなどを通し、

他域のNPO団体とともに協力し活動をしてまいりました。

 

その中で私たち団体が拠点としている豊島区でも、障害者アートや交流会を当団体で開催し、

地域にもっと密着した活動を行っていきたいとかんがえ、NPOの立ち上げをいたしましました。

 

非営利団体の設立には、私たち団体の活動のひとつでもあります、

精神病院や老人ホームへの障害者アートの寄贈やメッセージのはいったポストカードを配布するということも関係しています。

活動は5年以上おこなっていますが、やはり任意団体での申し入れはなかなか受け入れていただくことが難しくもあります。

今後のイベント開催にも任意団体での承認は困難とおもい、このような障壁を取り払って、

団体運営の効率向上と援助させていただける方々、場所の範囲を広げていきたいと考えました。

 

私たちは造形を行うこと、そして出来上がった障害者アートを通じ、

障害者本人・家族・介護スタッフの方々にそれぞれに違ったアプローチ方法で

「あきらめ」ではなく「いきがい」を一緒に探し、「孤独と向き合う社会」「孤立させない社会」の実現を目指していきたいと思っています。